忘れかけのIT備忘録

今まで学んできた知識や小技、なるほど!と思ったことをメモするブログです。

用語集(Oracle)

【A】
ASH(Active Session History
1秒間隔で取得したアクティブ(実行中)の全セッションの履歴情報
過去実行された処理を把握できる
AWRスナップショットの一部の情報としても使用される

【B】
【C】
COARES

ストライピングの単位
割り当て単位(AU)と同じサイズでストライピングする
COARSE(疎)ストライピングと呼ばれる

CURRENTバッファ (CURRENTブロック)
DMLで要求される現行ブロック
データファイルのブロックと1対1で対応している
DMLはデータベース・バッファ・キャッシュの最新バージョンのブロックを更新するため、現行ブロックが要求される

CR、Consistent Readバッファ (CR、Consistent Readブロック)
SELECT文で要求される特定の時点(SCN)を保証した読み取り一貫性のためのブロック
1つのデータファイルのブロックに対して複数存在する場合もある
現行ブロックのコピーを作成して、UNDOデータを適用してCRバッファが作成される
SELECT文は変更中データ(未確定データ)にアクセスしないようCRバッファが要求される

【D】
DBCA(DataBase Configuration Assistant)
データベース作成・削除、データベースオプションの構成、テンプレートの管理、自動ストレージ管理の構成を行うツール
※データベースの作成オプションとして、「データベースの作成」、「設定をデータベーステンプレートとして保存」、「データベース作成スクリプトの生成」がある

【E】
Enterprise Manager Cloud Control
複数のデータベースを一元的に管理する
管理対象のデータベースにエージェントを配布する必要がある

Enterprise Manager Database Express
単一のデータベースを管理する
データベースの起動/停止、バックアップ/リカバリ、表の作成/変更はできない
dispathers、shared_servers初期化パラメータの設定が必要

【F】
FAN(Fast Application Notification)
高速アプリケーション通知
インスタンスダウン等のイベントをアプリケーションサーバ側に通知する

FCF(Fast Connection Failover)
高速接続フェイルオーバー
アプリケーションサーバ側で無効になった接続を破棄して、インスタンスへ再接続する

FINE
ストライピングの単位

割り当て単位(AU)を128KB単位でストライピングする
FINE(密)ストライピングと呼ばれる

【G】
【H】
【I】

【J】
【K】
【L】
【M】
【N】
【O】
OFA(Optimal Flexible Architecture)
Oracleデータベースを構築する際のファイルネーミングやディレクトリ構成のガイドライン
ORACLE_BASE環境変数の配下にデータファイルを配置する

OMF(Oracle Managed Files)
表領域やREDOログに関連するファイルを自動的に作成・管理する
例えばCREATE TABLESPACEで物理ファイル名を指定しなくて良いなど、各種ファイルを直接管理する必要がなくなる
下記設定が必要
・DB_CREATION_FILE_DEST(データファイルや一時ファイルを配置するディレクトリ)
・DB_CREATE_ONLINE_LOG_DEST_n(REDOログや制御ファイルを配置するディレクトリ)
・DB_RECOVERY_FILE_DEST(フラッシュリカバリ領域として使用するディレクトリ)

OS認証
特権ユーザー(SYSDBA権限、SYSOPER権限、SYSASM権限等)のデータベースへの認証方法の一つ
OSDBA(Linux:dba、WIN:ORA_DBA)グループまたはOSOPER(Linux:oper、WIN:ORA_OPER)グループに所属しているOSユーザーでOSにログインした時点でデータベースにも認証されたことになる

orainstRoot.sh
インベントリポインタファイル(/etc/oraInst.loc)を生成する
Oracleソフトウェアのパスや管理グループが記載されている

【P】
PMON(プロセス・モニター)
ユーザープロセスが異常終了した場合、ユーザー更新による表ロックを解除、ユーザーのトランザクションリカバリを実施する

【Q】
【R】
RECOカバラ・プロセス)
分散データベースに関する障害を自動で解決するプロセス

root.sh
指定したディレクトリ(デフォルトは/usr/bin/ora)にoraenv、coraenv、dbhomeスクリプトを配置する
同時に/etc/oratabファイルが生成/更新される

【S】
SYSDBA権限
インスタンス起動/停止OK、完全リカバリOK、不完全リカバリOK、データベース作成/削除OK、任意のユーザデータへアクセスOKな権限
データベースではSYSユーザとして使用できる

SYSOPER権限
インスタンス起動/停止OK、完全リカバリOK、不完全リカバリNG、データベース作成/削除NG、任意のユーザデータへアクセスNGな権限
データベースではPUBLICユーザとして使用できる

SQLチューニングアドバイザ
高負荷(トップアクティビティ、履歴SQLSQLチューニングセット)のSQL分析、パフォーマンス向上の推奨事項(アドバイス)を提供する(SQL書き換え、インデックス作成など)
主なアドバイスは下記の通り
オプティマイザ統計の収集
・新規索引の作成
SQL修正
SQLプロファイル(不適切な実行計画を補正する補助情報)作成
単体のSELECT文に対して有効なインデックス作成をアドバイスする(個別最適)

SQLアクセスアドバイザ
パフォーマンス向上のためにオブジェクトの構成の推奨事項(アドバイス)を提供する(インデックス・マテビュー・パーティション表作成・更新・削除など)
複数のSQL文に対して有効なインデックス作成をアドバイスする(全体最適

SQLチューニングセット(STS
SQLのチューニングに必要な情報をまとめたもの
SQLのセット
SQLの実行状況を示す情報
SQL実行時の統計情報(経過時間、CPU時間、バッファ読み取り率、ディスク読み取り率、処理された行数など)

(Oracleの)SID (System IDentifier)

ホスト内でインスタンスにローカル接続するためのシステム識別子

【T】
【U】
UGA(User Global Area)
ユーザープロセスからのSQL処理要求(「ユーザーセッションデータ」、「カーソル領域」、「ソート領域」)の格納場所
専用サーバ接続だとUGAPGAに、共有サーバ接続だとUGAはSGAに配置される
尚、SQL処理要求の「スタック領域」はどちらの接続であってもPGAに配置される

【V】
【W】
【X】
XML DB
XML形式のデータをデータベースで管理するコンポーネント

【Y】
【Z】
【あ】
【い】

インスタンスリカバリ
インスタンス障害発生時(またはSHUTDOWN ABORT)、データファイルに反映できていなかったREDOデータをREDOログファイルから生成してSMONが反映する

一貫性バックアップ
データベースを停止して取得するバックアップ
オフラインバックアップ、コールドバックアップとも呼ばれる
データベース停止時にREDOログファイルに記録された更新履歴データがデータファイルに反映されるため、データベースが一貫性を保っている状態

インテリジェントデータ配置(Intelligent Data Placement)

アクセス頻度によってデータをホットリージョン(ディスク外周)とコールドリージョン(ディスク内周)に配置すること

ホットリージョンはアクセス頻度の高いファイルに適しており、コールドリージョンはアクセス頻度の低いファイルに適している

一般的なディスクではホットリージョンの方がアクセスが高速、コールドリージョンの方がアクセスが遅いとされている

【う】
【え】
【お】
【か】
カーソル
SELECTで複数行の結果を格納する仮想領域(JavaPL/SQLの繰り返し処理で一行一行処理させたいときに使用する)
JavaのResultSetはカーソルの情報を格納するクラスの一つ

完全リカバリ
バックアップから配置(復元)したデータファイルにREDOログファイルの更新履歴データを適用して障害発生直前まで戻す

【き】
行移行
あるブロックにはデータが二つ入っている。データ1、データ2とする。
データ2を更新(UPDATE)した結果、サイズが大きくてブロックの空きに入りきらなかったら更新データがブロックに入らない。
その場合、データ2を別のブロックへ入れる。元のブロックには新しいブロックへの目印が付けられる。
別のブロックに移動してしまった状態
updateで発生する

行連鎖
Oracleはデータを通常は一つのブロックに入れるが、大きなデータの場合は入りきらない。
その場合、一つ目のブロック、二つ目のブロックにまたがってデータを入れることになる。
二つのブロックにまたがってしまった場合、データ抽出のパフォーマンスが遅くなる。(2つのブロックを見なきゃいけないから)
複数ブロックにまたがっている状態
insertで発生する

【く】
グローバルデータベース名
「データベース名.ドメイン名」で構成される名前
サービス名に該当する名前

【け】
【こ】
【さ】
【し】
シード
データファイルを含むテンプレート

【す】
【せ】
静的初期化パラメータ
データベース起動中に変更不可能な初期化パラメータ
次回再起動で反映される
SCOPE=SPFILE
代表的なものとして、CONTROL_FILES・SGA_MAX_SIZE・TARGET_MEMORY・LOG_BUFFERがある

静的サービス登録
リスナーとサービスを対応付ける方法の一つ
1521以外のポート番号、LOCAL_LISTENER初期化パラメータにリスナーを指定していないときの方法
静的登録させたいサービス名をリスナー側(listener.ora)で設定する

接続時フェールオーバー
特定のリスナーへの接続が失敗した場合、別のリスナーへ接続する方法

【そ】

ソースルーティング
各アドレスを接続先に接続されるまで順番に使用する方法
【た】
【ち】
【つ】
【て】
データベースバッファキャッシュ
ブロックの読み出し機能向上に使用されるキャッシュ機能、ブロックの書き込み機能向上に使用されるバッファ機能を併せ持ったキャッシュ
データベースバッファキャッシュへの読み書きはサーバープロセスが担当する

※DBバッファキャッシュのバッファ機能(遅延書き込み)
更新処理を実行するとメモリ(DBバッファキャッシュ)上のブロックが更新されるがこの時点ではデータファイルのブロックは更新されない
チェックポイント発生後、CKPTから呼び出されたDBWnによってメモリ上の更新済みブロックがデータファイルに書き込まれる
ライトバック方式を採用しているっぽい

テンプレート
データベースを作成する際のひな型
データベースオプション、初期化パラメータ、記憶域属性(データファイル、表領域、制御ファイルの個数、REDOログファイルの個数)などの情報が含まれる
これを使用するとゼロからデータベースを定義する必要がない
XMLファイルとして保存される

※テンプレートのオプション
・既存のテンプレート
テンプレートからテンプレートを作成する

・既存のデータベースを使用(構造のみ)
ユーザ定義スキーマとそのデータファイルは含まない
作成元となるデータベースはローカル、リモートどちらでも良い

・既存のデータベースを使用(データおよび構造)
ユーザ定義スキーマとそのデータファイルを含む
作成元となるデータベースはローカルにある必要がある

【と】
動的初期化パラメータ
データベース起動中に変更可能な初期化パラメータ
再起動不要で即時反映される
SCOPE=BOTH、SCOPE=MEMORY

 

動的リマスタリング

インスタンス起動/停止時にリソースマスターを別インスタンスに割り当てる

動的サービス登録
リスナーとサービスを対応付ける方法の一つ

インスタンス起動時に、リスナープロセスがサービスをリスナーに登録する方法
動的登録させたいリスナー名をインスタンス側(LOCAL_LISTENER初期化パラメータ)で設定する
11g以前はPMON、12c以降はLREGが担当するようになった(時代は変わった)

【な】
【に】
【ぬ】
【ね】
【の】
【は】

パストイメージ

キャッシュフュージョンにて、要求側にデータベースバッファキャッシュの最新バージョンのデータブロックを送信した後の保持側のデータバッファキャッシュのデータブロックの状態

パストイメージはインスタンスリカバリに使用され、最新バージョンのデータブロックを持つインスタンス障害時はパストイメージを開始地点とすると速いリカバリができる

パストイメージの破棄タイミングは最新バージョンのデータブロックがデータファイルに書き込まれたとき


パスワードファイル認証
特権ユーザー(SYSDBA権限、SYSOPER権限、SYSASM権限等)のデータベースへの認証方法の一つ
データベースの外部にあるパスワードファイルを使用して認証する
(例)connect SYS/password AS SYSDBA
OS認証が設定されている場合、OS認証が優先的に使用される

【ひ】
非シード
データファイルを含まないテンプレート

非一貫性バックアップ
データベースがOPEN中に取得するバックアップ
オンラインバックアップ、ホットバックアップとも呼ばれる

【ふ】
不完全リカバリ
バックアップから配置(復元)したデータファイルに指定した時点までのREDOログファイルまたはアーカイブログファイルの更新履歴データを適用する
障害発生直前まで戻さない(=SCNが古い)ため、次回データベースをOPENするときにresetlogsオプションを付与してデータファイル、REDOログファイル、制御ファイルで整合性を持たせる必要がある(現在のREDOログファイルは不要だからresetlogsする)

【へ】
【ほ】
【ま】
【み】
【む】
【め】
【も】
【や】
【ゆ】
【よ】
【ら】
【り】
リストア
バックアップ時に取得したデータファイル、アーカイブログファイルのバックアップを配置(復元)する
一貫性バックアップで取得したバックアップデータファイルをリストアする場合、リカバリは不要(最新のREDOログファイルが適用されている状態なのでリカバリは不要)

リカバリ
REDOログファイル、アーカイブログファイルに記録された更新履歴データをデータファイルに適用する
REDOログファイルの更新履歴データまで適用すると障害発生直前まで復旧するため完全リカバリと呼ばれる

リソースマネージャ
Oracleサーバに割り当てられるCPUや実行時間などをOracle内部から制御するもの
EEのみサポートしている

【る】
【れ】
【ろ】
ロードバランシング
複数のリスナー間で接続要求をランダムに割り振る方法

ローリングアップグレード

1ノードずつ順番にアップグレード(ローリング)するパッチ適用方法

1ノードずつアップグレードするため、全体停止時間が発生しない

【わ】
割り当て単位(Allocation Unit)

ASMでのデータを領域に割り当てる単位
データをAUで分割し、ASMディスクに均等に配置される
AUは複数のOSブロックで構成され、ストライプ化(COARSE/FINE)とミラー化(外部/通常/高い)が指定可能

ASMファイルはエクステント(ファイルエクステント)で構成され、エクステントは割り当て単位(AU)で構成される
1M、2M、4M、8M、16M、32M、64Mから選択可能

ワークロード

作業量や作業負荷を指す

【お】
【ん】

※50音順
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